※このページは「辞書引きなんてお手のものだぜ」という強者を対象に作っている。だから、難しい漢字でもふりがなはナシだ! 漢字辞典や国語辞典を駆使して読んでみてほしい。健闘を祈る!


いつもと変わらぬ平和な一日のとある午後。編集部に「すごい枚数のふせんを貼られた小学生がいます!!!」という情報がもたらされた。その真実を探るべく、取材に行ってきたぞ。

うわさの小学生は関西方面にいるらしい。10ヶ月前に全校で辞書引き学習を始めた学校だ。
まずは学校へ行き、聞き込みから開始。近くにいる先生に聞いてみる。編集部「辞書引き学習で、びっくりするぐらいふせんを貼ってる小学生がいると聞いたんですが…」。先生「ああ、はいはい。愛実さんですね」。なんと、いきなりヒットしてしまった! どうやら学校でも有名なようだ。

先生が連れて行ってくれたのは4年生の教室。……うわあ!! 驚くほどふせんが貼られている辞書があるぞ。例解学習国語辞典』は、2010年の改訂時にたくさんふせんを貼っても本が壊れないように変えたんだ。表紙はとても値段が高いけれど頑丈なオレフィンカバーという素材を使用している。
「本当にすごい大きさ(重さ)になっていて、“もう破れそうだよ!” と父親も心配していましたが、大丈夫でしたので驚いています」(愛実さんのお母さんより)。
編集部で想定していた以上の状態に、しょっぱなから面食らいながら取材を開始した。


愛実さん「暇な時や、テストが終わってからの余り時間、休み時間なんかに毎日30分くらい引きました。袋に入れて、毎日持ち帰りました。みんなに “すごいね” や “もう壊れそうやん” などと言われ嬉しかったです!!」

例解学習国語辞典


ひとりでセッセと貼っていたふせんですが、実はお母さんも意識をしてサポートをしていたという事実もあるぞ。

「毎日少しでもいいので、続けて欲しくて “今日はどこまで進んだ?” と何回も聞いてしまい、本人がイヤな顔をする時がありましたが、今では “○枚になったよ!” と報告してくれます。辞書引き学習はさせたいと思っていたので、学校に深谷先生が来て下さったと聞き、大変驚きました。辞書引きをして、集中力がついたように感じます。また、調べたことを報告してくれて親子の会話が増えたり、自分の考えてることを話してくれるようになりました」(お母さん)。


「自分で調べたり考えるようになる」というのは辞書引き学習の効果として、いろんな体験者や保護者が挙げることなんだ。さらに辞書引きについて聞いてみよう。

愛実さん「自分で辞書バックとふせんケースを作り、鉛筆もふせんケースの中に入れ、学校の机の横にほぼ毎日置いてありました。使っていて感じた不便なところはないです。どんどん厚くなっていくのが嬉しかったです!! 勉強(宿題)やピアノの練習時間が、今までよりも集中してできるようになったと思います。お気に入りの言葉は“織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、その他歴史上の人物”です」

見つけてくれた通り、辞書の中には九九表や百人一首、月齢表に呼吸器の図解など、「ことばの意味」調べだけにとどまらずたくさんの知識が入っているんだ。なかなかそこまでたどり着く人がいないので、見つけたことに驚いたぞ!! 

「もう一人の2万枚の子と、競争になってしまい、ムキになった時もあったけれど、今はとっても楽しく漢字辞典を引いています!!」

なんと! もう一人2万枚を超えた子がいるとのこと。その子からもコメントをいただきました!
「暇な時に引きました。お気に入りの言葉は “もも、ねこ、犬” です。ふせんと鉛筆は辞書に挟んでいました。ふせんが増えると、袋に入れるのが不便でたまに重く感じました。でも辞書引き学習はちょっと楽しいです!」。保護者の方からお話を伺うと「ただふせんを貼り付けているだけで頭に残っていないかもと、少し気になっています。ただし、知らないことを調べたり、調べてくれたことを報告してくれたりする」とのこと。編集部としては、これからたくさんのことばと出会って欲しいなあと願います。


3Mオンラインストア

ところで、下世話な話だけれども。ずうっと気になっているのはそのふせん代。3Mから出ている辞書引き用ふせんは1000枚で980円。つまり2万3000枚使用したということは…結構な金額になりそうだ! 辞書は1,995円だから、はるかに超える値段になっているが、そのへんはどうだったんだろうか。
「気にはなりませんでしたが、辞書を見た人は “すごいねー” のあとに、必ず “ふせん代、大変だね” といっていました」(お母さん)。

この他にも、どんどん興味が広がっていく様子を見逃さなかったお母さんは、成長に合わせて漢字辞典や小さくて持ち運びに便利な国語辞典を買ってくれたそう。辞書を引いてふせんを貼ったのは愛実さんだけど、ライバルがいて、家族で見守ってくれていたからこその2万3000枚だったんだね。たくさん引いてくれてありがとう!

編集部では「2万3千枚なんてもんじゃないぞ。我こそは本当の日本一辞書引き小学生だ!」というこどもたちがどんどん増えることを楽しみにしているぞ!!