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保護者の読了確認からクラスメイトの安否確認まで、震災をきっかけに連絡網が進化中!

2011年10月27日

保護者会の案内や雨天時の運動会のお知らせなど、学校連絡網にメールが活用されるのは珍しいことではなくなりました。

また、東日本大震災をきっかけに、学校から家庭への指示連絡系統、安否確認などの流れを見直している学校も多いはず。

そこであらためて、小学校など教育機関が「メール連絡網」に求める条件を整理してみました。

  1. PTA予算等で安価に運用できる
  2. 管理者の負担が少ない
  3. 保護者がメールを読んだことを確認できる
  4. 安否の確認・集計が手軽かつ確実に行える
  5. 管理者だけでなく利用者同士もお互いの安否を確認できる
  6. 保護者の個人情報が守られる
  7. クラスごと・班ごとなど少人数グループも設定できる
  8. 各自のID・パスワードの入力が不要
  9. 必要なときにすぐ開設できる・開発に時間を要さない
  10. 広告が入らない

メール連絡網システムというと、広告つきで無料で使える手軽なものから、企業の基幹システムやデータベースと連携した大掛かりなものまで、規模や内容はさまざまです。

そんな中、小学館ファミリーネットが注目したのは、安否確認・読了確認機能がついた『あんしん連絡網 You-OK』(以下、You-OK)。いま最も、学校ニーズに応えた機能を搭載しているシステムのひとつです。

メールサンプル画面

『You-OK』で配信されるメールのサンプル画面。メール本文は定型文も複数用意されており、災害時に緊急で、管理者が携帯電話からメールを配信するという状況が想定されている。

『You-OK』の場合、初期登録費用は無料、広告はなし。20名までのグループなら無料で使用でき、50名まででも月額1,000円と非常に安価で運用できることが、まず第1のメリットです。

第2のメリットは、メール配信や回答集計といった管理作業が携帯電話からできること。停電時や避難中でもわざわざ学校のパソコンを立ち上げることなく、携帯電話ひとつで迅速に連絡をいきわたらせることができます。

大地震など緊急時の安否確認はもちろん、通常の連絡網としても運用できるため、「通学バスが遅れていることを伝えたい」「雨天延期の連絡をしたい」「保護者会の出欠を取りたい」といった幅広い使い方も可能。

保護者が「読了」にチェックをするまでメールを再送し続ける機能もあり、通達漏れを防げるのもうれしいところ。また、回答を利用者全員が確認することもできるため、クラスメイトの安否を全員で共有できて安心です。

『You-OK』は、震災直後から登録者が増え始め、現在400グループ超、約3,000名が利用中。企業の利用が大半を占める中、北秋田市立鷹巣東小学校、北秋田市立合川西小学校などの公立小学校でも運用が始まり、次年度からの稼動を検討している学校も多いのだそうです。

被災地福島で震災直後も稼動しつづけた「強い連絡網」の理由。

『You-OK』がリリースされたのは、東日本大震災からさかのぼること8ヶ月前。

平成16年の新潟中越地震をきっかけに開発された安否確認システム『e-安否』をベースに、約3ヶ月の開発期間を経て、平成22年7月に誕生しました。

運営者の株式会社ラビックスは、福島市に拠点を置くシステム開発会社。代表取締役の藤岡岳之さんは、ご自身も福島で罹災され、震災当時臨月だった奥様とお子様ともに、現在も仙台市で避難生活を送られています。

藤岡さん写真

株式会社ラビックス代表取締役の藤岡 岳之さん。

「震災当日、私は出張先の関西で地震を知りました。すぐにツイッターでやりとりをして社員たちを帰宅させましたが、その後原発が爆発。社員たちを出社させるかどうか非常に悩みましたが、3月14日に一度だけ自宅作業の準備のため会社に集まり、その後しばらくはそれぞれの自宅で作業をしてもらいました」(藤岡さん)

その間は、電話応対など会社としての業務は停止したまま。それでも『You-OK』はサービスを停めることなく、震災前から現在まで安定して動き続けているのだそう。

「徹底した自動化を確立していたこと、海外のクラウドを利用していたため計画停電などの影響を受けずに、社員が自宅からメンテナンスできたことなどが、安定して稼動できた理由のひとつだと思います。

震災からしばらくの間、携帯電話での通話はできませんでしたが、携帯メールだけは遅延しながらも細々と生きていました。その結果、『You-OK』も問題なく機能し続けることができました。ご利用者からは"本当に助かった""震災直後でもちゃんと使えたことが、なによりの信頼性の証明だ"と、ありがたいお言葉を頂戴しています」(藤岡さん)

震災直後はガス、水道が止まっていたため、トイレも使えない不便な会社に泊まり込んで作業をしたスタッフも。食料の調達さえ困難な中、おにぎりを分け合いながらの緊急会議。『You-OK』が非常時にも停止せず稼動できたのは、こうした技術者たちの熱意に支えられていた部分も大きかったようです。

「私たちはもともと、このような緊急時に役に立つためシステム開発を進めてきました。今回は弊社も被災してしまいましたが、サービスしてきた内容は間違っていなかったことを確信しています。これからも緊急時に役立つ技術と、使いやすいサービスの提供で、社会に貢献していきたいですね」(藤岡さん)

非常時下、限られたリソースを効率よく生かすには、プロの技術と発想が必要不可欠です。

メールを受け取ったあと個別にネットへアクセスすることで、メールのトラフィック負荷を必要最小限に抑えられる『You-OK』。緊急時に確実に使えるだけでなく、限られた通信帯域をいかに多くの人たちとシェアできるか、といった視点も、今後の危機管理を考えるうえで参考になるポイントです。

(飯田陽子)

【取材協力】
株式会社ラビックス:http://www.rabbix.jp/

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