小学館ファミリーネット 小学一年生

小学館ファミリーネット



 「スタディーハード。」
ガイドのカンちゃんがさい後にぼくに言って
くれた言葉です。
 ぼくは夏休みにラオスへ行きました。ラオ
スのバスに日本のはたがかいてありました。
それは日本からおくられたバスで、ラオスの
道路や学校の多くは日本が作ったと知りまし
た。日本はすごいなと思いました。
 ラオスの町は暗かったです。日本やシンガ
ポールは、夜は昼と同じぐらい明るいので、
てい電しているのかなと思いました。
 朝早おきをしてたくはつを見ました。ぼく
と同じぐらいの男の子がおぼうさんになって
いてびっくりしました。ガイドのカンちゃん
も九才からおぼうさんになってたくはつをし
ていたそうです。
 カンちゃんとぼくはとても仲よくなりまし
た。カンちゃんは十一人きょうだいの下から
三番目です。九さいの時、親から、
「おぼうさんになってほしいんだけど。」
と、たのまれてお寺に入りました。本当は、
なりたくなかったけど、十三年間もお寺にい
ました。一番つらかったのは、たん生日にお
母さんと、あく手をすることもできなかった
ことです。おぼうさんのきまりが、女の人に
さわってはいけなかったからです。お寺では、
お昼から夜中まで何も食べれないので、おな
かがペコペコでした。べんきょうをしたくて
も、できませんでした。ノートやえんぴつも
ほしかったけど、なかなか買うことができま
せんでした。
 ぼくはその話を聞いて、ぼくとぜんぜんち
がうことに気がつきました。ぼくはお母さん
とねる時にぎゅうっとできるけど、カンちゃ
んはできなかったから心がないていただろう
なと思いました。ぼくはおなかがすいたられ
いぞうこをパカッとあけてすぐに食べれるけ
ど、カンちゃんは夜おそくまで食べれなかっ
たから、ぼくにはできないなと思いました。
ぼくはべんきょうがしたいという気もちにな
ったことはないけど、カンちゃんはべんきょ
うしたかったなんてすごいなと思いました。
ぼくはノートがなくなるとすぐに買ってもら
えるけど、カンちゃんは一さつをだいじにつ
かっていたと聞いて、ぼくのノートを少しあ
げたくなりました。
 次に行ったどうくつでは、ぼくより小さな
女の子が実を売っていました。毎朝自分でひ
ろって売りに来ると聞いてエーッとおどろき
ました。女の子は学校へ行っていないそうで
す。ぼくは、はじめて学校へ行っていない子
を見ました。でもそんな子どもはラオスにた
くさんいるとわかりました。ぼくは、学校へ
行くのがあたり前だと思っていました。だけ
ど世界には学校に行けない人がいっぱいいる
と知りました。
 さい後の日、モン族の村へ行きました。わ
かい人は、山の田んぼへはたらきに行ってい
ました。お年よりと子どもが村にいて、子ど
もはみんなはだしで気もちよさそうでした。
家のゆかは土で、家の中にはかぐがありませ
んでした。水道もないので水をくむのは子ど
もの仕事です。水をはこぶのはおもくてたい
へんそうでした。
 子どもたちが、ししゅうを売っていました。
「ユー キャン バーイ ファイブ サウザ
ン。」(五千キープで買えるよ。)
親から、このえい語だけ習ったそうです。ぼ
くは、ぞうさんのししゅうのブレスレットを
一番小さな女の子から買いました。
 モン族の子どもたちも学校へ行っていませ
ん。はじめぼくは、学校へ行かないのはいい
なと思いました。べんきょうしなくていいし、
たくさんあそべるからです。でも、カンちゃ
んは、
「べんきょうしたくても、できないんだよ。
べんきょうできることは、しあわせなんだよ。
べんきょうしないと、いつまでもまずしいん
だよ。まずしくて、病気になったり、しんだ
りする子どももたくさんいるんだよ。」
と言っていました。ぼくは、何か手つだって
あげたいなと思いました。
 ぼくの部屋には、WFP国さいれん合世界
食りょう計画のハンガーマップがかざってあ
ります。家に帰って見てみました。日本とシ
ンガポールは、みどり色でおなかがすいた人
はほとんどいません。でもラオスは、
オレンジ色でおなかがすいた人が多い国でした。
アフリカは、赤い国が多くて、ラオスよりもっと
おなかがすいている人が多いのがわかりました。
ぼくは、なんでみどりの国が、赤い国やオレンジ
の国に食べ物をあげないのかなと思いました。
 すると、お母さんが『世界がもし百人の村
だったら』という本を読んでくれました。ぼ
くは、水くみに行かなくても水道からきれい
な水が出るし、りっぱな家があるし、ふわふ
わのベッドでぐっすりねむるけど、そうじゃ
ない人もいることがわかりました。みんなが、
自分といっしょではないとわかって、なんで
そうなんだろうとふしぎでした。
 ぼくは、大人になったら、おなかがすいた
子たちにおなかいっぱい食べさせてあげたい
です。きれいな水をあげたいです。学校で、
べんきょうできるようにしてあげたいです。
もし、せんそうをしている国があったら、や
めなさいと言ってあげたいです。
 そのためには、どうしたらいいのか、今わ
からないけど、一生けんめいべんきょうして、
わかるようになりたいです。
 ぼくは、ハンガーマップの世界が全部みど
り色になって、百人の村が全員ハッピーにな
ってほしいです。そして、世界中の子どもた
ちを、ニコニコさせたいです。

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