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 「自分で自分の限界を決めたくない。」
これは、北島康介選手が言った言葉だ。
 私の将来の夢は強い心をもてる水泳選手に
なること。北島選手の言葉を知る前までも夢
は同じだったけれど、自分には無理だとあき
らめかけていた。でも、限界を決めない。こ
の一言で、あきらめず、できるところまでや
ることが大切なんだ。今できることだけでも
やろう。そういう思いが芽生えた。
 私が水泳選手になりたいと思ったきっかけ
は一つ。それはシンガポールへの転きんだっ
た。学校のほとんどの人が水泳を習っていて、
速い人がたくさんいた。日本でも水泳が大好
きで負けずぎらいの私。この性格が私を上達
させていった。練習するときは、一回プール
に入るとなかなか上がってこない。母に「上
がりなさい。」と五回ほど言われないと終わ
りにしない。そういう事が何度もあった。
 そして、二年生のときの水泳記録会。やっ
と自分にとっての勝負の日が来た。
「四レーン。前野友理。」
「はい!」
となりには、学年で一番速いライバル。心ぞ
うがどんどん速くなる。
「テイクユアマーク。ピッ!!」
ホイッスルが鳴り、始まった。頭が真っ白な
中、とにかく手と足を必死に動かす。何も考
えずゴールがせまってきた。指先まで力を入
れ、できるだけ遠くに…かべにさわった。
「ザバッ」
大きなしぶきをあげ、水から顔を、まるでカ
ンガルーがジャンプするかのように勢いよく
だした。結果はどうなのか。記録会では発表
されなかったが、周りの人から聞くと本当に
少しの差で私は一位になれたらしい。
 この記録会という場で一位になれたという
こと。練習して、結果がしっかりでたときの
達成感。こういうことが水泳選手になる。と
いう夢のきっかけであった。
 今、私が将来、目指していること。それは
北島選手のように、強い心をもった水泳選手
だ。悔しい出来事があっても、大会で負けて
も、そのことを決してひきづらない。反対に
マイナスなことをプラスに変える。それが北
島選手のやり方だ。ライバルのハンセン選手
に自分が出した世界記録を更新されても、努
力してまた更新すればいい。そういう考えが
できたり、オリンピックで、二つの金メダル
と、国対抗リレーでみんなでとった銅メダル
は同じくらいの価値があると言っていたり。
「すごい。何でそんな考え方ができるの?」
そういう思いが北島選手の本を読んででてき
た。そんな選手になりたい。私もそんな強い
選手になりたい。そう思うようになった。
 そして、私の夢はもう一つ。欲ばりかもし
れないけれど、オリンピックでメダルを取る
ことだ。これは、小さい頃からの夢。今年の
ロンドンオリンピックを見て決めた夢。でき
るかどうか。それは分からないがこれが私の
目指す夢だ。
 そして、私は今、ニューヨークにいる。海
外にいるからこそできる新しい経験。海外に
いるからある苦労。だからこそあきらめない。
限界を決めない。それが大事だと思う。将来
必ず水泳選手になる。そうとは言い切れない
けれど、これから私を支えていく言葉で終わ
りたい。
「自分で自分の限界を決めたくない。」

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