Chapter 2
通学路にも危険が⋯。街中ではココに気をつけよう!

「安全マップ」を持って街を歩いてみましょう!

自分が住んでいる地域でも、知らないことが多いもの。入学前に子どもの通学路や遊び場への経路をたどってみてください。時間帯によって、人通りなども変わります。平日の下校時刻を選ぶのがポイントです(14時~18時)。この時間は、小学生が被害に遭う犯罪がおきやすいとされる時間です。

また、休日に親子で「安全マップ」を持って散歩に出かけてみましょう。そのとき、下の「安全マップ」にあるような「逃げ込める場所」や「危ない場所」を子どもに確認させます。(※「安全マップ」は、学校や自治体のHPに掲載されていることもありますので、調べてみましょう。)

昼間は安全に見える場所でも、暗くなると人通りが極端に少なかったり、街灯があまり無く、非常に暗かったりする場所もあります。

親子で一緒に、夜のお散歩をしてみるのも子供の安全意識を高めるよい方法です。

街の安全マップ
困った時は周囲の人に助けを求める!

これが原則です。

都会の場合は人はたくさんいるのですが、他人に無関心である割合も高く、街には様々な危険な要素があり、また助けを求める声が周囲の雑踏にかき消されてしまう可能性もあります。

また、逆に人が少ない地方の場合は、「助けてもらえる環境」の間隔が広くなってします。

「そのような場所では注意が必要です。周りに助けてくれる人がいない所で危険に遭遇した場合、まずどういう行動をとるか、どのような連絡手段をとるか、どこの家や店に駆け込むことができるかなどについて事前に十分に調べておくことが大事です。」(舟生さん)

また、重要なのは親子でお互いのことをよく知っておくということです。

子どもがどんな環境におかれていて、学校の行き帰りにどの道でどんな行動をとっているのか、仲の良い子はどんな子で、どこでいつも遊んでいるのかなどをよく知り、その場所について親の目でもよく見ておくことが大事です。

「家族や地域の人たちと一緒に街をまわって、『この店のおばちゃんはよく話をしてくれるな』、『このおうちの人たちとは家族ぐるみで仲良くしてるな』など、『いざというときに頼れる人』をあらかじめ決めておくことも大切でしょう」(舟生さん)

いざという時に駆け込める場所は?

□交番 □警察官の立ち拠り所 □コンビニ □友だち・知り合いの家 □「子ども110番」の家など

【解説】
セコム株式会社 IS研究所 濱田さん

比較的人通りの多い道を通ることが、被害に遭いにくくする手段と言えるでしょう。そして、歩き方も重要です。常に周りに注意を払い、万が一の場合にいち早く対応が取れるようにしておくことです。ケータイ電話の画面をじっくり見ながら歩いたり、ヘッドホンから流れる音楽に気を取られていたりすると、犯罪者が近づいてくることに気づくのが遅れます。ケータイやヘッドホンを使うなとは言いませんが、周りへの注意を怠らないようにすることが大切です。いわば、危険を呼び寄せないように、自分自身が「監視者」となるようにするのです。このように、歩き方次第で被害に遭うレベルが変わってきます。

セコム株式会社 IS研究所 舟生さん

学校の行き帰りに通る道の様子や、よく行く遊び場所など、子どもがおかれている環境について親の目でよく確認しておくことが大切です。

また、どのような子と仲が良く、どんな遊びをしているのかなどについても、普段の親子の会話の中から子どもの状態をよく把握しておき、友達の連絡先や、子どもたちの行動範囲についても確認しておきましょう。

明治大学 山本先生

大事なのは、「地域の人々に顔を売っておくこと」です。小学一年生になると、それまでと違い、保護者の方がつきっきりというわけではなくなります。一人での行動をできるだけ減らすべく、なるべく早く友達をつくること。また、お母さん・お父さんの協力のもと、地域のおじさん・おばさんなど、知り合いを多くつくっておくこと。子どもの行動範囲に何があるのか、子どもが生活する時刻での確認が必要。「子ども110番」の家の確認、その家の役割などを子どもと話すことも大切です。

また、人任せにするばかりでなく、防犯に協力してくれている地域の方たちへのお礼の心も、忘れないようにしたいものです。「いつもありがとうございます」というお礼の言葉は、だれだって嬉しいもの。地域内でのコミュニケーションの活性化にもつながります。