Chapter 5
防犯専門家によるアドバイス
アッ!こんな時どうする? 7つの質問

子どもの帰りが遅かったら警察に連絡すべき?

Q1.
帰宅予定時間を過ぎても子どもが帰ってきません。ただ単に寄り道をしているだけのような気もしますが、「事件や事故に巻き込まれたかも」と思うと心配で仕方ありません。こんな時、警察に連絡しても大丈夫でしょうか?

本当に心配だったら連絡しましょう

A1.

子どもの居場所を把握できれば、かなり安心できます。学校や塾、子どもが立ち寄りそうな場所(友達の家、親戚の家など)に連絡をして、子どもがいるかどうかを確認するといいでしょう。また、いつでも子どもの居場所が確認できるようにGPS端末やGPS機能付ケータイを持たせるのもひとつの策です。

それでも本当に不安だった場合は、躊躇せずに警察に連絡したほうがいいでしょう。それで単なる寄り道だったとしても、あとで警察の方に謝れば済む話です。

電車通学は危険? 送り迎えをすべき?

Q2.
子どもが私立の小学校に入学するのですが、1人で電車通学させるのが心配です。やはり送り迎えをした方がいいでしょうか?

まずはルートの確認が必要です

A2.

お子さんが慣れるまでは、送り迎えをしてあげたほうがいいでしょう。とはいえ、低学年のお子さんが1人で電車通学するのも特に珍しいことではありません。

お子さんを1人で通学させる場合、まず大事なのが家から学校までのルートの確認です。乗降駅や電車内の様子はどうか、道路の交通量はどれくらいなのか、どんなお店があるのか、交番はどこにあるのか、危険な場所はないかなどをしっかり確認する必要があります。学校で指定された通学路だけでなく、その周りの道も確認しておくといいでしょう。

そして、注意点などを挙げて、お子さんに教えておくことが重要です。特に危険な道や人気のない道などはできるだけ通らないように指導しましょう。

知らない人から声をかけられた場合、何と言うように指示すべき?

Q3.
もしも子どもが知らない人に声をかけられたり、不審者に出会ったりしたときに、どうしなさいと教えればいいのでしょうか?

子どもが道を聞かれたら「大人に聞いてよ」とかわす

A3.

まず、絶対に知らない人についていってはいけないと教えてください。もちろん知らない人の車にも乗ってはいけませんし、道を聞かれたとしても「大人の人に聞いてください」と答えさせるようにしましょう。

もしも危険な目に遭いそうになったら、近くの「子ども110番の家」や交番に駆けこむように教えてください。また、たとえば急にトイレに行きたくなった時などにも、「子ども110番の家」や交番を利用させるように指導するのもいいかもしれません。普段から近所の人々と交流を持っておけば、いざとなったときに助けてもらえる可能性が高まります。

迷子になったとき、どう行動すればいいか教えて!

Q4.
外出先で子どもが迷子になってしまった場合、どうするように教えればいいのでしょうか?

助けを求める相手を決めておきましょう

A4.

街を歩いている人やお店のお客さんに声をかけてはいけない、と教えてください。道を聞くときは、必ず近くの交番やコンビニ、もしくは学校などで聞くように指導しましょう。また、デパートや駅ではぐれてしまった場合も、周りの利用客に声をかけずに、店員さんや駅員さんに助けを求めるということをしっかりと教えてください。

ご近所さんと安全のための何かを始めたいのですが…

Q5.
子どもの防犯のためには、ご近所との協力が重要だと聞きました。いったいどういうことから始めればいいのでしょうか?

地域や町内会の取り組みには積極的に参加しましょう

A5.

ご近所づきあいが希薄になりがちな時代なので、なかなか難しいかもしれませんが、とにかく日頃からの挨拶などを心がけ、できるだけ交流を持つようにするのが肝心です。また、小学校入学前にはお子さんと一緒に「4月から小学校に通います。何かあったらよろしくおねがいします」とご近所へあいさつに回るのもいいでしょう。ご近所のみなさんに普段から気にかけてもらえれば、防犯にもつながってきます。

また、地域や町内会で行われている防犯への取り組みに積極的に参加することも重要です。今、身の回りで起きている危険についての正確な情報を入手することにもつながり、大きな防犯対策になります。町内会で防犯に関するウェブサイトを開設しているケースも少なくないので、ぜひとも調べてみましょう。

下校時の安全確保、どうすればいい?

Q6.
うちの子どもが通う学校は、登校時は高学年の子ども達と集団登校するので比較的安全ですが、下校は一年生の子どもだけになってしまい、ちょっと心配です。下校時の安全を確保するために、子ども達はどうすればいいのでしょうか?

下校時はとにかく子どもが一人にならないように!

A6.

もっとも犯罪に巻き込まれやすいのは、子どもが1人になったときです。とにかく、子どもが1人にならないようにしてあげましょう。そのためには、やはりたくさんの友達を作って一緒に下校させることがいちばんです。子どもには「友達をたくさんつくろうね」と言い聞かせてあげるのもいいかもしれません。

たとえば、近所に住んでいる同級生の保護者と仲良くして、子ども同士を一緒に下校させるようにするのもひとつの手です。ご近所さんと交流を持てば、いろいろな情報交換もできるので役立つことも多いはずです。

一人で歩く子どもが心配で声をかけたら、不審者だと思われました

Q7.
夜遅く子どもが1人で不安そうに歩いていました。ちょっと心配になったので声をかけてみたのですが、不審者だと思われてしまったのか、黙って行ってしまいました。もしかして、声をかけないほうがよかったのでしょうか?

あなたの行動は正しいです。ご安心ください!

A7.

いいえ。声をかけてよかったと思います。大人たちがしっかり防犯の意識を持って、子ども達を守ることが何よりも大切です。「不審者に思われたらいけない」と思って無視するのは間違ったこと。自分の子どもだけでなく、すべての子どもを守る、という意識が地域全体の防犯につながり、より安全な社会を作っていきます。